山下レディースクリニック
AIHすら満足にできない患者
2008年9月8日
山下先生、何卒よろしくお願い申し上げます。
先日D17日にてAIHを行いました(クロミッドは服用せず自然周期です)
その後HCGを打ちました。※テルロン半錠とデュファストン1錠服用
2日経っても体温がいまいち上がらないため、診察した所
両卵胞が3.5と4pになって水がたまって、排卵もしていない様子でした。
その後デュファストンは服用を止め、テルロンだけ飲み続けAIHから8日後出血がありました。
再診察の結果、右の卵巣は通常サイズに戻っていましたが左は変わらす未排卵でした。
おそらく中間期出血だと思われるとのことでした。
卵巣がホルモンに反応しやすいのか、前回のAIHのときクロミッドを5日間服用し、左右合計5個出来、一番大きい卵に合わせてAIHをしたのですが、残りの小さかった卵が排卵しきれずLUFとなり卵巣が7センチとかになり、強制リセットし、なんとか卵巣も自然の大きさに戻せました。
こういったことを踏まえ、自分は不妊治療すらしても1歩も進めていない気がしてとても悩んでいます。確実に排卵させ、卵巣が腫れないで安全に行える方法はあるのでしょうか?立て続けに
卵巣が腫れたりHCGによってまたホルモンバランスを崩して周期を無駄にすることに、とても不安が増しています。私の様な場合、他に方法はありますでしょうか?AIHは今回で4回目です。31歳で一日も早く妊娠したく体外受精をしたほうがいいのか迷っています。
どうかご意見をお聞かせください!よろしくお願い申し上げます。
卵巣が排卵誘発剤に過剰に反応して腫れてしまうとのこと。そこに、苛立ちを感じておられるのですね。
多嚢胞性卵巣(PCOS)気味の方なのかも知れま せんね。PCOSの方は、卵巣刺激やhCGによって卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になるリスクが高いので注意が必要です。
自然周期で排卵が起こる方であれば、このまま後2回程度は自然周期でのAIHを試してみられてもいいと思いますが、 体外受精に大きな抵抗がないのであれば、早めにス テップアップされるのも一案ですね。OHSSのリスクを避けるのに効果的なアンタゴニ スト製剤を用いた卵巣刺激を行い、採卵した卵子がうまく受精した場合には、その胚を 凍結保存しておいて、卵巣の腫れがひいてから移植することにより、ほぼ完全にOHSSを回避することができます。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
山下先生にお世話になって、すぐの妊娠は心拍が確認できず、悲しい結果になってしまいましたが、あれから一年半かかり、ようやく待望の時がやってきました。あきらめないで治療を続けてよかったです。山下先生、スタッフの皆様ありがとうございました。
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