山下レディースクリニック
AIHに必要な精液の量について
2009年6月4日
現在33歳です。夫は、37歳です。長男は4歳になります。
2人目を授かりたいと思い、昨年10月に、7回目のタイミング法で授かりましたが、5-6週目で自然流産しました。実際は3−4週程度の大きさで、排卵が遅れたのだろうと担当医から伺いました。以降、タイミング法を試しましたが、3回連続して性交ができませんでした。先月初めてAIHを受けましたが、本日授からなかったことが確認できました。
結婚後、まもなく妊娠しましたが、40週6日目で死産を経験しました。妊娠後胎児・母体ともに全く問題はなく、原因不明です。それ以降、排卵日を狙って月に1,2度性交するのみ、時々失敗に終わるという生活で、1年後に長男が授かりました。それから3年間は全く性交はなく、昨年から、第二子を授かるために、排卵日を狙って月に1,2度性交するようになりました。失敗に終わる確率が増したこともあり、ED治療薬使いつつ、タイミングを計っていたのですが、治療薬を使っても連続3回性交ができなかったこともあり、先月初めてAIHを試しました。
その際、直径3cmの筒型の容器に、「最低高さ1cmまで」精液を採取するようにとの指示がありましたが、実際は、容器の底が見えるか見えないかの、0.5mm程度しか採取できず、大変ショックを受けました。
医師からは、「ぎりぎりOKな量」とのことで、濃縮洗浄を行った上でAIHを行いましたが、本当にこの量で大丈夫だったのでしょうか。
夫に確認すると、正確に測ったことはないが、普段からこの程度か、多くても2倍程度の精液しか出ない。1cmの高さまでなんてありえない」とのことでした。
精液の量ではなく、精子の数が重要だとは分かっているのですが、このままAIHを続けてもよいのかどうかお伺いしたく、質問させていただきました。
過去に3回は妊娠できているということで、夫婦共に、今まで本格的な検査を受けたことはありません。今回のAIHの際の精子の数について等詳細は不明です。
よろしくお願いいたします。
医師にタイミングを指導されての夫婦生活は、男性にとってかなりストレスを感じるものです。お話をうかがう限り、ご主人は夫婦生活に対して、かなりプレッシャーをお感じのようにお察しします。子づくりをAIHに託すことで、そのような追いつめられた心理状況から解放され、EDが改善するケースもありますので、このままAIHで様子をみられるのがいいかも知れませんね。
次に精液量のことですが、通常、射精精液の量は2.0cc〜3.0cc程度とされており、2.0c未満の場合は精液減少症と診断されます。ただし、妊娠できるかどうかは精液量よりもむしろ濃度が重要だと思います。タイミングで妊娠できた方ですので、おそらく問題ないと思います。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
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3年前に1人目をこちらで授かり、今回37才で2人目を妊娠することができました。2回ともAIHでした。1人目の際、はっきりした不妊の原因が分からないまま6回のタイミングに失敗し、山下先生からステップアップをすすめられた時は最初迷いましたが、カウンセリングをうけて思いきってトライしてみたら1回目で妊娠しました。もし同じように迷っている方がいらしたら、是非おすすめします!(サンビーマーも。)治療中は辛いことも悩んだことも落ちこんだこともありましたが、いつも元気で明るく支えて下さった山下先生&スタッフの方に本当に感謝しています。どうも有難うございました。
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