山下レディースクリニック
排卵誘発剤の注射が効かなくなってきました
2008年2月17日
初めまして。
頑固なPCOS
(グリコラン内服中、hMG−hCG後タイミングかAIH)と
不育症(高温期からバファリンとルトラール服用)にて
2人目治療中(37歳)です。
2人目の治療を始めて8ヶ月目になりますが、
周期を重ねる毎にFSH製剤の効果が悪くなり
今回はフォリルモンP150を1日おきに8本、
反応が悪いのでフジHMG150を連日に替えて4本・・・
周期20日目になりましたが、
卵胞の大きさは13〜14ミリのものが4つでした。
先生はまだ大丈夫・・・と言われ来週また超音波検査に
行く予定ですが、1歳5ヶ月の子供を連れての隔日の通院や、
医療費がかさんでいく事に疲れ果ててしまいました・・・。
一人目の時も効きが悪くなった事がありましたが、
それでも周期20日目には、hCGに切り替える事が
できていたので、今回の状態には落ち込んでいます・・・。
このよう注射の効きが悪くなってくるのは何故なのでしょうか?
リセットや治療をお休みした方がいいのかな・・・
とも思いますが、
ここまで頑張ってきただけになかなか踏み切れません。
先生方も苦慮されているのは解かるのですが、
もう少し効果的な排卵誘発法はないものでしょうか?
また排卵時でも子宮内膜6〜8ミリ程度しからない事も気になっています。
お忙しい事とおもいますが、
今後の治療方針も含め先生のご意見をお伺いできれば幸いです。
『PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)』は、加齢とともに進行する、すなわち排卵しづらくなっていくこともある病気です。排卵誘発剤への反応が悪くなってきているのも、あるいはそのためかも知れませんが、主治医の先生がおっしゃるようにもう少し卵の反応を待ってみましょう。
子宮内膜が厚くならない原因はわからないことが多いのです。
『こぶにゃん』さんのご年齢と治療期間、また不育症の治療のことも考えますと、そろそろ体外受精に進まれることを考えてみてもいいかも知れませんね。体外受精に関しては、一定の条件を満たしていれば、費用の一部を助成してもらえる制度があります。お住まいの自治体に問い合わせてみてください。
アンタゴニストを用いた体外受精であれば、PCOSの方でもOHSS(卵巣過剰刺激症候群)のリスクを、ほぼ完全に回避できますのでおすすめです。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
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