山下レディースクリニック
排卵誘発剤の不安
2008年7月21日
はじめまして。結婚3年目の29歳です。
結婚3ヶ月目で一度妊娠しましたが、子宮外妊娠で右卵管を摘出しました。そのため、左の卵管しかありません。
今年の3月から不妊治療専門のクリニックに通ってます。
主人の精液検査で運動率が25%ぐらいしかなくAIH(IUI)を勧められました。
精子無力症だとタイミング法を飛ばしてすぐにAIHをした方が妊娠への近道かとは思うのですが、いきなり排卵誘発剤を服用することも勧められました。
やはり誘発剤には抵抗があり服用することをためらいつつ飲んでる状態です。
最初、セロフェンを処方されたのですが副作用(物がダブって見える)が出たので今はフェマーラを服用しています。
しかしフェマーラは本来誘発剤の薬ではなく、まだ不妊治療としては新しい薬ですよね。。
通院中のクリニックでも使用しだして1年に満たないそうです。
不安で仕方ありません。。
卵胞の数を増やし、妊娠の確率を上げるためには服用することを勧めるとは思うのですが、いくつか育っても最終的には1個しか大きくなってない状態です。
それでも排卵誘発剤は必要なのでしょうか?
また、片卵管しかない場合は必要ですか?
レトロゾール製剤(商品名/フェマーラ)は、もともとは閉経後の女性の乳がんの治療薬なのですが、ここ数年、頸管粘液の減少などの副作用がない排卵誘発剤として、不妊治療でも使われるようになったものです。
『あーさん』ご夫婦は、奥さまは過去の子宮外妊娠で右卵管を摘出された状態で、ご主人も精子無力症とのこと。この場合、卵管が無事だと思われる左側の卵巣から、いかに排卵を起こさせるかが重要になってきます。クロミフェン製剤(商品名/セロフェンなど)で物がだぶって見える副作用が起こったとのことですから、次なる選択肢は、通常、hMGのような注射タイプの排卵誘発剤を用い るということになるでしょう。『あーさん』の場合は、そうではなくフェマーラを試されているのです ね。もしも排卵誘発法に使用されるようになって日の浅い薬を用いることに強い不安があり、たまたま左側から排卵が起こりそうなときにだけAIHを行うという方法でもかまわないということであれば、主治医の先生にお気持ちを伝えてみられたほうがよいでしょう。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
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