山下レディースクリニック
排卵誘発について
2011年11月7日
排卵誘発法についてお伺いしたく思います。
アンタゴニスト法で体外受精に進もうと思うのですが、
アンタゴニスト法は連日HMGやFSHの注射が必要と拝見しましたが、
例えば、その連日注射の代わりにクロミッドとHMGの併用でも大丈夫なのでしょうか?併用後にアンタゴニストを使うという事は可能でしょうか?
連日HMG注射するのと、クロミッド+HMGですと、どちらが作用は強力なのでしょうか?
一度クロミッドで軽いOHSSになったので、体外受精になると誘発剤の副作用が心配です。
宜しくお願いします。
以前、クロミフェン製剤(クロミッド)でOHSSを発症されたということは、卵胞が育ちやすい方なのでしょう。アンタゴニスト法であれば、卵胞がたくさんできてOHSSの重症化が予測できた時点で、OHSSを悪化させる可能性のあるhCGではなく点鼻薬で採卵準備を行う代替法が使えます。
卵巣刺激を行うのであれば、クロミフェン製剤に少量のHMGを足すよりも、もちろん連日注射薬を使用されたほうが排卵誘発効果は高いと考えます。
また、妊娠するとOHSSは悪化しますので、卵巣の腫れがひどい場合は、できた受精卵をすべて凍結保存し、腫れがおさまってから別周期に融解して移植することも可能です。
アンタゴニスト法は、『ねね』さんのようなOHSSリスクが高い方でも、安全にかつたくさんの卵胞を一度に採取できるという点で優れた卵巣刺激法なのです。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
長い間通っている時には思うような結果が出ず辛い時もありましたが、あきらめず先生を信じて通い続けて、本当に良かったです。辛い時もあまり思いつめないように心がけていたのも良かったのかもしれません。この奇跡のように授かった命を大切に育んでいきたいと思います。本当にありがとうございました。
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